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2008/05/04

入院直前の追加採血と抗体検査

 いよいよ明日から採取準備のための入院、という日。

 出勤しようと準備を整えたころに幼稚園の子供が起きてきて、「耳の下の喉がいたーい。」と言い出しました。

 嫁さんは「あ~、もしかして、おたふく風邪かな。」と、感染経路に心当たりがある様子で、子供の耳下腺あたりを触ってみております。

    「うーん、どうかなあ、ここ痛い? あまり腫れているって感じじゃないけどなあ・・・・。」

 私自身は幼稚園のころ、おたふく風邪にかかったように記憶しておりましたので、この時点ではあまり心配はしておりませんでした。

 出勤後、昼休みにコーディネーターから電話がありました。

 まず、明日から予定通り入院できることを伝えました。

 そして、コーディネーターから

    「体調はお変わりありませんか?」

と確認された際に、

   「私自身は問題ありません。でも、1つ確認しておきたいんですが。子供が今朝からどうもおたふく風邪を発症しているようでして。私自身はおたふく風邪にはかかっていると記憶しているので問題ないとは思うんですけど・・・・。こんなタイミングでも影響ありませんか?」

と尋ねました。

 コーディネーターから

  「間違いなく、あなた自身はおたふく風邪にかかってはいるんですね?時期はいつでしたか?」

と確認されましたが、どうも記憶があいまいで100%の自信がありません。

  「えーっと、確か、兄弟そろって寝込んでいた記憶はあるんですけど・・・・。あれは麻疹だったかな・・・。」

 と自信なさげに答えたところ、まずはドクターに確認するとのことでした。

 そして、20分くらい後になって

  「すみませんが、これから病院で抗体検査をさせてくれませんか。」

との連絡が入りました。

 説明が遅れましたが、

    通常は採取の前日に入院するのですが、今回の採取では採取予定日が月曜日に設定され、病院の事務処理の都合上、土日には入院手続きができないために、金曜日から入院し、体調に特に問題なければ金曜日は外泊扱いで帰宅して日曜日の午後に病院に戻ってくる

という予定になっていたのでした。

 つまり、この日は

    明日から入院。4日後に採取

という状況でした。

 私は、コーディネーターやドクターからの説明等から、

   患者さん側は移植の2週間前ころから前処置が始まり、無菌室の環境で致死量を超える抗ガン剤の投与や放射線照射を受けることを繰り返し、高いリスクと闘いながら、移植を受ける最終段階に入っているはず

と認識しておりました。実際、そのとおりであったと思います。

 ですから、移植スケジュールが数日ずれる程度ならまだしも、1週間、2週間ともなれば大変です。

 移植のスケジュールに変更が生じるならば、少しでも早く変更の決定をしなければいけないはずだと、素人ながら考えました。

 私は上司に事情を説明して、急遽病院へ直行。職場から病院が近かったことは不幸中の幸いでした。

 病院へ行く途中で嫁さんに電話をかけて確認したところ、

   「間違いなくおたふく風邪。午前中に病院にも行き、太鼓判を押された。」

とのこと。

 病院に着くと、たまたまドクターと廊下で出会いました。

 ドクターもやや心配そうな表情。外来患者さんに割り込む形で診察室に呼ばれて、診察を受け、採血。抗体検査の結果は明日の夜になるとのこと。

 そして、ドクターの

   「ちょっと悩む点はありますが、仮におたふく風邪に感染していても潜伏期間が長いので・・・・・。このまま予定通り採取というスケジュールで行きましょう。」

という判断を受け、私は病院を後にして仕事に戻りました。

 病院から職場への帰り道で、思い出したことがありました。

   5年ほど前に、今回発症している子供の兄がおたふく風邪にかかっていました。

   その時に私自身は発症しませんでした。

 つまり、私自身は免疫を持っている可能性が高い訳です。

 しかし、仮に私自身が免疫をもっていなかったとしたら、採取した骨髄液を患者さんに移植して、患者さんが発症したりしないものなんでしょうか。ドクターは大丈夫だという見解のようでしたが・・・・。

 私としては、自宅に帰ればおたふく風邪の感染者がおりますし、採取までの間に風邪をひいたり、別の感染症を発症しても困ります。このタイミングで患者さんに迷惑をかけたくはありません。

 私自身は、

    「採取が予定通り行われるように、自分の体調を管理することが唯一できることであり、最大の責任だ。」

と思っておりましたので、かなりナーバスになってしまい、

   金曜日から入院し、外泊(帰宅)はしない

ことに決めました。

 こうして、翌日から採取に向けた私の入院生活が始まったのですが、この安全策を取ったはずの入院が、別のトラブルの原因になろうとは、私自身思いもしませんでした。

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