入院初日(骨髄採取3日前) (1)
金曜日の入院初日。骨髄採取まであと3日。
午後2時に病院でコーディネーターと待ち合わせの約束になっていたので、午前中に近所のドラッグストアへ行き、
あるサイトで、準備していて役立ったものとして紹介されていたグッズ類、
空腹時用のおやつ
等を購入。
小説などの暇つぶし用品や着替え、洗面用具や食器類、衛生用品等を普段の通勤に使っているショルダーバッグと、2泊程度の出張に使っているローリングバッグに詰め込み、出発の準備完了。
昼食をあわただしく自宅近くのうどん店で済ませ、嫁さんに病院まで車で送ってもらいました。嫁さんは子供の行事の関係ですぐに自宅へとんぼ返り。
私は病院の敷地内で車を降りてローリングバッグをゴロゴロと引き、予定時刻に待ち合わせ場所の外来待合室へ。コーディネーターは既に待ってくれておりました。
挨拶もそこそこに入院受付へ案内され、健康保険証を提示したり、書類を記入して病棟へ。
入院する病棟は比較的新しい病棟で、近代的な設備。
廊下が広く、案内表示も大きな字でわかりやすい。
眺めていて気づいたのが、天井には防犯カメラがたくさんついている。これも今時の病院の特徴ですね。防犯カメラの画像のモニターも廊下を歩く人に向けられて設置されていて、いかにも防犯カメラついてますよっていうことを主張しています。
私自身は、これまでに1回だけ入院経験がありますが、もう30年近く前の話。
身内の入院は、最近は嫁さんの出産と、子供が4年ほど前に入院したことがある程度で、あちこちの病院の入院病棟を知っている訳ではありませんが、思った以上に明るく、開放的な感じを受けました。
この「今時の入院事情」を知りたいというのも、今回の入院の機会に知っておきたいことでした。そういう意味では、当初実質3泊(日曜日~水曜日の滞在)の予定が5泊(金曜日~水曜日の滞在)に延びたことはメリットであったと考えられなくはありません。
ナースステーションで受付をして、看護師さんに案内されて病棟隅の個室へ。
入院の際は個室になる予定とは以前から聞かされておりましたが、事前に受け取った入院案内には一般病室との差額が書かれており、費用を負担する患者さん側は、ちょっとしたビジネスホテルの宿泊料金くらいの金額の追加負担が必要であることもわかっていましたので、手放しでは喜べません。
しかし、このことについても、私としては「患者さんからの支援だ。」、あるいは「感染症防止のための隔離だ。」等と、割り切るように心を整理しておりました。
それまで患者さんの負担をはじめ、色々なことを悩んだりしましたが、この入院の日を迎えた時点では、不思議なくらい割り切っておりました。
個室を確保するという点について患者さん側の金銭的な負担は、本当に心苦しく思うのですが、これも患者さん側からの支援と受け止めて、自分の体調や精神状態を万全の状態に保つことに集中しようとしか、答えの出しようがありませんでした。
自分にできることは、骨髄を提供すること。その予定に向けて体調を整えること。
本当に、これだけです。
個室は、広さ10畳くらい。テレビと冷蔵庫は無料。シャワールームとトイレ付き。
窓からの景色はあまり良くありませんでしたが、部屋の雰囲気は、壁に酸素や吸入のホース接続口があることや、ナースコール用のリモコンがあることを除けば、ちょっといいクラスのビジネスホテルです。
コーディネーターは院内の売店や食堂等の情報が書かれたパンフレットを用意してくれ、一段落した時点で帰っていきました。
入院中はパジャマ等を着用するように指定されておりましたので、持参したスウェットに着替え、看護師さんから入院生活の説明を受け、早速採血や血圧測定。
血圧、酸素飽和度ともに異常なし。血圧は低めなんですが、今回も相変わらず低め。上が105~110程度。この後、ナースステーション前で身長と体重の測定。体重が最近増えてしましました。
入院開始の手続き関係が一段落し、病室に一人になり、思わずため息が出ました。
この2週間ほどの間は、とにかく風邪をひいてはいけないと思い、手洗いやうがいをし、周囲に風邪気味の人が居ればマスクをする等、自分なりに気を使いました。
飲み会への出席や自宅での飲酒も控え、布団も冬のままで引き続き過ごしてきました。
入院初日は、私にとって最終同意確認から続いた、「体調を維持しないといけない」という緊張がずっと続いていたことに対する、一つの区切りでした。
そして、ベッドに寝転がった時に、
ベッドが思いのほか硬い
ことが気になりました。
さらに、病院のベッドには当然ある、落下防止用の左右の柵を立てたところ、
体の中心軸を動かさないと寝返りを打てない
ことにも気づきました。
ベッド中央に仰向けに寝た体勢から体を右に転がすと、ほぼ90度回転した時点で右側の柵を左手で抱きかかえる形になり、止まってしまうのです。そこで、体の厚み分だけ体をベッドの左側へずらさないと左手をベッド内に着地させることができません。私の体格では非常に寝返りを打つのに手間がかかるのです。
このベッドの硬さと寝返りの不自由さが、今回の入院生活で一番のトラブル要因でした。
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